物置は普段使わない物を収納するため、それほど日常的に使用することがないのが「物置の鍵」です。このため、いざ物置を開けようと思った時に、鍵が開かない・壊れた・鍵穴に刺さらない・回らないといったトラブルが発生します。また意外に多いのが、物置の鍵を紛失してしまうケースです。このページでは、交換・修理など、物置の鍵に起こりやすいトラブルと原因をまとめています。
物置は庭や勝手口回りといった、あまり人目につかない野外に設置されることが多いものです。このためどうしても雨風に晒され、鍵穴にホコリや雨水が入り込みます。このように物置の鍵は使用環境が厳しいケースが多いため、使用頻度がそれほど高くないにもかかわらず劣化が進みやすい鍵の代表格といえます。また物置内に積み上げた雑誌や新聞などが崩れ、扉を内側から圧迫しているような状況も、鍵に大きな負荷を掛ける大きな原因となります。一般的な2枚引き戸の物置は、扉の合わさり目にシリンダー錠が設置されているもの多く、扉にたわみが起こった状態で施錠すると、錠部分に大きな負荷がかかり続けます。「扉を押しながら鍵を回せば閉まる」といった状態に覚えのある方も多いかと思いますが、そのまま放置すると本当に物置が開かなくなりますので、面倒がらずに中身を整理されることをお勧めします。
鍵穴にたまったホコリや細かい砂は、鍵穴内のピンタンブラーと差し込んだ鍵の位置にズレを起こさせます。この状態で力任せに施・開錠を行なうといずれ鍵穴内の部品が破損します。鍵を差し込んだ時や回す時にスムーズさがなくなり、新品時と比べて重い手応えを感じた時は危険信号です。鍵穴内の汚れを掃除機などで取り除き、シリコン系の油分を含まない鍵穴用潤滑剤を使用してクリーニングを行います。
紛失トラブルを起こしやすい鍵は、普段持ち歩く玄関や乗り物の鍵だろうと思いがちですが、意外に多いのが物置・タンス・金庫といった、普段あまり使用することのない鍵です。どこに仕舞ったか覚えていないというケースが多く、厳密には紛失とは言えないかもしれませんが、いざというときに見つからずご連絡を頂くケースが非常に多くなっています。ご自身でなんとか開けようとされる方もいらっしゃいますが、スチール扉を歪めてしまう例が多く、後でより面倒な事になるためお勧めできません。開錠作業のご依頼はもちろん、シリンダー錠を新品へ交換するなど、物置鍵の交換・修理はプロの鍵屋にお任せください。